専門性を考えてみると。
- 2021年12月23日
- コラム
開業準備を始めるにあたって、本当に大事なのは「誰にも負けないことは何ですか」ということだった。日々の診療も行いながら、無名の医師に何ができるのだろうかと考え始めたとき、思い起こされたのは研修医の時に上級医や同僚から学ばせてもらった基本的なことと、摂食障がいの方々のこと、発達障がい診断に携わらせていただいたこと、東洋医学科での貴重な漢方薬の使用経験、そして長く勤務した医療機関でのリエゾンだった。職場は違っても、人を全体的に捉え、その人にとって必要なことが何なのか、その人の役に立つのは何なのかを考えることに邁進してきたのではないかと思う。今後もその理念、方針を変えることなく研鑽に励んでいきたい。